初めてのご予約はこちら

股関節の構造と筋の作用

  • URLをコピーしました!
目次

股関節のアナトミー

ここでは股関節の関節構造をわかりやすく説明することで、筋の作用を理解して痛みの出ない体つくりにお役立てしていただけます。

股関節の役割

股関節は大腿骨頭と寛骨臼によって構成される関節で、体幹と脚をつなげる非常に重要な関節で、立位・歩行などの動作の安定性に関与しています。

安定性を高めるために強力な靭帯や筋肉によって補強されています。

出産時の股関節脱臼や先天性臼蓋形成不全などがある方は変形性股関節症となりやすい。また、股関節の痛みは股関節の前面だけではなく、お尻や脚にも痛みが放散するため、坐骨神経痛と間違いやすいです。

股関節の運動

股関節は臼上関節のため、安定性に優れている関節であるが運動も多方向に可動する関節です。

可動域主な制限制限による痛みとの関係
屈曲125度ハムストリング
坐骨大腿靭帯
股関節前面痛
歩行時痛
伸展20度腸骨大腿靭帯
大腿直筋
歩行時痛
反り腰
外転40度恥骨大腿靭帯
内転筋
回避動作時
鼠径部痛
内転20度坐骨大腿靭帯
大腿筋膜張筋
歩行時痛
膝痛
外旋45度坐骨大腿靭帯
外旋筋
体幹回旋時の腰痛
方向転換時の股関節痛
内旋45度腸骨大腿靭帯
内旋筋
体幹回旋時の腰痛
方向転換時の腰痛

股関節の筋肉

股関節を曲げる筋肉

関節運動に関与する筋肉には、主動作筋と補助筋があります。

主動作筋→その動きをメインに行う筋肉。 補助筋→主動作筋を補助してくれている筋肉で、ほかの動作で主に働く筋肉があります。主動作筋が筋力低下した場合や、機能低下した場合に補助筋が過剰に働いてしまい痛みを起こす場合があります。

股関節を曲げる主動作筋は、大腰筋腸骨筋である。そして、大腿筋膜張筋、縫工筋、内転筋、大腿直筋が補助筋として働いてくれることで股関節を曲げる運動を行ってくれています。

足の末端部(足首など)を固定された状態では大腰筋は上体を起こす際の主動作筋となります。(体幹が30度までは腹直筋が主動作筋として働く)

股関節を曲げる筋肉は骨盤を前傾させる作用もあるため、硬くなると硬くなってしまうと骨盤の前傾が常に起こってしまい、結果腰椎の前傾を増強させてしまう

股関節を曲げる筋力を効果的(機能的)に行うためには、骨盤を安定させる腹直筋の下部が同時に働く必要がある。腹直筋下部の筋力が低下してしまっていると、曲げるために使われる主動作筋と補助筋に多くの負担が強いられることになる。

大腰筋(だいようきん)

大腰筋は股関節を曲げる(屈曲)動作の主動作筋であり、太ももの骨を固定した場合は体幹を曲げる(屈曲)をし、補助筋としての作用は、股関節を横に広げる(外転)を行います。
痛みとの関係としては、大腰筋が硬くなると骨盤の前傾や腰椎の前弯を強くしてしまうため、腰痛の原因となってしまう。

関連する疾患

慢性腰痛・脊柱管狭窄症・坐骨神経痛・股関節屈曲拘縮・変形性股関節症など

腸骨筋(ちょうこつきん)

腸骨筋の作用は主には大腰筋と同様の作用を同じですが、さらに股関節前面の痛みやしびれなどは腸骨筋由来の場合も多い。

腸骨筋による関連疾患

慢性腰痛・脊柱管狭窄症・坐骨神経痛・股関節屈曲拘縮・変形性股関節症など

股関節を曲げる筋肉のバイオメカニクス

股関節屈筋は脊柱起立筋、大腿直筋とともに骨盤の前傾を引き起こし、腰椎前弯を強める。
過度な腰椎前弯は椎間関節への圧迫を強め、椎間関節性の腰痛を引き起こす
椎間関節性の腰痛では、腰椎を中心にボヤっとした痛みを訴える方が多い傾向にあります。
この骨盤前傾を抑制するのが腹直筋下部と大殿筋下部の収縮である。
上向きで寝た際に腰椎の正常な前弯は手のひらが一枚通るか通らないかであるが、股関節屈筋や大腿直筋が腹直筋などの筋に比べて優位になると骨盤の前傾が強くなり、反り腰の状態となる。
日常生活で夜の就寝中に腰が痛くなることや、寝起きに腰痛で起き上がれないなどの症状を起こしてしまうことが多いです。

股関節屈筋の重要性についてお話ししてきましたが、日常生活やスポーツにおいて、これらの筋肉がどれほど私たちの動きに影響を与えるかを再認識していただけたのではないでしょうか。適切なストレッチや強化運動を取り入れることで、股関節の柔軟性や安定性を向上させ、怪我の予防にもつながります。
八王子ライフ整骨院では、個々のニーズに合わせた施術やトレーニングプランをご提案しています。股関節に不安を感じている方や、パフォーマンス向上を目指す方は、ぜひお気軽にご相談ください。健康な体を手に入れるために、一緒に取り組んでいきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからも皆様の健康をサポートできる情報をお届けしていきますので、どうぞお楽しみに!

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

目次